二号線

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理系社会人によるゆるーいブログ

SHIROBAKOでみる先輩後輩の関係性

こんにちは。だーにゃです。

この記事はSHIROBAKO Advent Calendar 2020の9日目です。
毎年楽しみに読んでいたSHIROBAKOアドベントカレンダーを書く日が訪れるとは感慨深いです。このアドベントカレンダーは2015年から続いています。毎年いろいろな視点で記事が書かれる作品というのはすごいですよね。

SHIROBAKOとの出会い

SHIROBAKOは超ざっくり説明すると、アニメーション制作の現場で起きる様々なトラブルをみんなで乗り越えて作品を作っていく群像劇です。(自分の好きなアニメTOP3に入ります!) ここまで人生の中で観るタイミングによって抱く感情が変わる作品もあまりないかと思います。

自分が最初に観たのは1クール目が終了した後のお正月一挙放送で、仕事のリアルとファンタジーのバランスがすごくよくて面白い!ってなり、後半クールはリアタイで視聴しました。当時は学生でエンタメ的に面白いと思っていたのですが、社会人になって観てみると新しい感想が出てきます。

自分はメーカーで商品開発をやっており、SHIROBAKOを観ているとつい考えたり、感情移入してしまったりします。お仕事アニメということもあり、メーカーの開発業務もアニメーション会社の制作進行に通ずる部分があると思っています。うちの会社であれば、営業が仕事を取ってきて、開発がスケジュールを引き、そこから製造や委託先と調整し試作をして、品質管理と検査して、仕様を決めて営業と一緒に顧客と調整して、etc...。いろんな部署、人と関わりがあり2年目の自分は目がグルグルです(汗)

 

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↑グルグル~

先輩後輩の関係性

前置きが長くなりましたが、SHIROBAKOでみる先輩・後輩の関係性についてお話したいと思います。

SHIROBAKOにはいろんな先輩後輩関係が出てきます。例えば、みゃーもり(宮森)と矢野さん、絵麻と井口さんがパッと思いつきますよね。そのほかにも遠藤さんと北野さんなど、各話ごとにもその関係性が見られます。劇場版ではみーちゃん(美沙)にも後輩ができていましたね!

 

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↑焦っているときにやるべきことを書いた付箋をパッと渡せる矢野さんマジすごい

自分が仕事で困っていたり悩んでいるとき、先輩が手助けしてくれたり時には叱ってくれることがあるかと思います。しかし、直接の先輩だけでなく他部署の人からもアドバイス、叱咤激励をもらえることもあります。7話の「ネコでリテイク」から続く絵麻の悩みを描く回では、絵麻の描いた絵について瀬川さんから指摘を受けるところから始まります。

瀬川さんもプロとして絵麻の絵に指摘をするのですが、後にみゃーもりに話した内容でただ仕事のことだけでなく絵麻の成長にもついても考えていることがうかがえます。瀬川さんの立場的に直接伝えることはできないのですが(直接の先輩後輩ではなく、直接のやり取りは少ない)、ダメなところはきちんと指摘してくれる人って貴重だと思います。一緒に仕事をしているとはいえ、所属が異なったり他部署だったりする人から学べる機会は大切にしたいです。

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↑もしかすると瀬川さんも昔同じことで悩んだ期間があったのかも

他にも同じ原画担当として、絵麻の隣の席の杉江さん(大ベテラン)から悩んでいる絵麻へ話しかけるシーンがあります(1回目はみゃーもりにさえぎられていますし、杉江さん自身言葉が足りないほうですが…)。他には名言の「速く描くには~」のアドバイス?があります(悩んでいる側からするとさらに悩んでしまうかも?)。これらは当人への直接的なフォローです。絵麻の先輩である井口さんにフォローをかけるようお願いするシーンがあります。

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ここって絵麻の視点では杉江さんからのフォローがここまでしてくれているってわからないんですよね(視聴者サイドはわかりますが)。こういった先輩の陰ながらのフォローって実際の仕事でも結構あるんじゃないでしょうか?自分はまだ後輩なので、どちらかというとフォローをしてもらうことが多い立場です。自分は太郎ばりにトラブルメーカーで、一緒に仕事をしている先輩に叱られたりフォローしてもらったりしてます。こういった直接的なフォローだけでなく、自分の見えない場面でフォローしてもらっているんだろうなと感じることがあります(杉江さんが絵麻にしたフォローみたいな感じ)。鈍感な自分がわかるということは、その陰で見えないフォローがもっとあるんだろうなと思っています。そういったフォローは今はわからないのですが、数年後に実はあの時って陰で先輩が手助けしてくれたんだな、と気づく時がくるかもしれません。

そのときには自分にも後輩ができていると思うので、後の世代にもこういった流れをつなげていきたいですね。

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↑絵麻が井口さんからお散歩スポットで悩み相談に乗るシーン。会話の中で井口さんは小笠原さんから、小笠原さんは杉江さんから教わったことがわかります。こういったバトンをつなげていきたいですね。

最後に、SHIROBAKO劇場版のBlu-ray楽しみですね。劇場版も社会人2年目の今と、キャリアを積んだときではまた違った感想を抱くのだと思います。とりあえず予約したBlu-rayが届くのを楽しみに年越しをしたいと思います。

それでは今日はこのへんで。